ChromeでeLTAXに「XSLTが削除されます」と警告が出たときの対処法
はじめに
地方税の電子申告で使う eLTAX の PCdesk(WEB版)を Google Chrome で開いたところ、画面上部に赤い警告バーが出るようになりました。
このサイトでは XSLT が使用されていますが、この機能はまもなくこのブラウザから削除されます。(中略)ブラウザ拡張機能をインストールすると、引き続き表示できる場合があります。
「拡張機能をインストール」のリンクを押すと、Chrome ウェブストアで「XSLT Polyfill」を検索した結果が開きます。ところが、似たような名前の拡張機能がずらっと並んでいて、どれを入れればいいのか迷いました。この記事では、何が起きているのかと、実際にどの拡張機能を選んだかをまとめます。
何が起きているのか
XSLT は、XML 形式のデータを見やすい HTML ページに変換するための古い仕組みです。eLTAX の PCdesk(WEB版)の画面は、この XSLT を使って表示されています。
Google は、セキュリティ上の理由から Chrome で XSLT のサポートを廃止すると発表しています。スケジュールの要点は次のとおりです。
- Chrome 158(2026年11月17日):通常の Chrome で XSLT が動かなくなる
- Chrome 176(2027年8月17日):企業向けの延長措置(エンタープライズポリシー)も終了し、完全に使えなくなる
Firefox や Safari(WebKit)も同じく XSLT を削除する方針です。つまり「別のブラウザに逃げる」だけでは長期的な解決になりません。
なお、警告が出ている時点ではまだ普通に使えます。今の赤いバーは「もうすぐ使えなくなりますよ」という予告です。
対処法:XSLT Polyfill 拡張機能を入れる
当面の対処としては、Chrome に XSLT Polyfill という拡張機能を入れるのが手軽です。ブラウザ本体から消えた XSLT の処理を、拡張機能が代わりに行ってくれます。
- XSLT を使っているページ(XML ファイル)だけに作用し、それ以外のページには何もしない
- ブラウザがまだ XSLT に対応している間も何もしないので、今のうちに入れておいても問題ない
- 処理はすべて自分の PC 内で行われ、データを外部に送信しないと説明されている
似た名前の拡張機能がたくさんある問題
ウェブストアで「XSLT Polyfill」と検索すると、次のような拡張機能が並びます。
- XSLT Browser Support – XSLT Polyfill, XML Viewer & Tester
- XSLT Polyfill ← これを選ぶ
- XSLT Prism – XSLT Polyfill, XML Viewer & XSLT Tester
- XMLNest – XML Viewer & XSLT Polyfill
- XML Viewer & Formatter …
- XSLT Polyfill — Cabo Verde
選ぶべきなのは、タイトルがシンプルに「XSLT Polyfill」だけのものです。
- アイコンは白地に小さな「XSLT XML」の書類マーク
- 説明文は「Applies an XSLT polyfill to all XML documents.」
- 詳細ページのデベロッパー連絡先が mfreed+extension@gmail.com
これは Chrome の XSLT 削除を担当している Google のエンジニア Mason Freed 氏が作ったもので、Chrome 公式の移行ガイドに出てくるポリフィル(xslt_polyfill)をそのまま拡張機能にしたものです。ソースコードも GitHub で公開されています。
ほかの拡張機能は、別の会社や個人が作ったもので、XML ビューアなどの機能も付いています。税務の手続きに使うブラウザに入れるなら、余計な機能のない元祖を選ぶのが無難だと判断しました。
インストール手順
- Chrome ウェブストアで「XSLT Polyfill」を検索し、上記の特徴に合うものを開く
- 詳細ページでデベロッパーのメールアドレスが mfreed+extension@gmail.com であることを確認する
- 「Chrome に追加」→「拡張機能を追加」をクリック
- eLTAX のページを再読み込みする
赤い警告バー自体は表示され続けることがあります。気になる場合は「この警告を今後表示しない」にチェックを入れて閉じれば消えます。
注意点
- 電子署名用の拡張機能は別物:eLTAX には電子署名のための「eLTAX PCdesk(WEB版) Chrome拡張」があります。今回の XSLT の件とは関係ないので、削除せずそのまま残しておきましょう。
- 会社の PC の場合:情報システム部門の管理で拡張機能を追加できないことがあります。その場合は、企業向けのポリシーで XSLT を一時的に延長する方法もあります(ただし 2027年8月まで)。
- あくまで個人が作った拡張機能:Google のエンジニアが作ったものとはいえ、eLTAX が公式に案内しているものではありません。本来は eLTAX 側で XSLT を使わない画面に作り替えるべき話なので、eLTAX のお知らせもときどき確認しておくと安心です。
まとめ
- Chrome は 2026年11月17日(Chrome 158)から XSLT を廃止する
- eLTAX の PCdesk(WEB版)は XSLT を使っているため、そのままでは表示できなくなる可能性がある
- 対処法は拡張機能「XSLT Polyfill」(開発者:mfreed+extension@gmail.com)を入れること
- 似た名前の拡張機能が多いので、作者を確認してから入れる






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