PPPoEとIPoE
いままでPPPoEの設定しか経験がなかったので、IPoEについてのメモ。
自宅で固定インターネットを利用するには
「回線事業者」の契約と「プロバイダ（ISP）」の契約が必要である。この２つをセットで提供しているサービスもある。CTCのコミュファ光など。
回線事業者
回線事業者は光回線、ADSL回線、ケーブルテレビ回線など、インターネットに接続するための回線を提供する事業者です。
回線事業者はNTTとかKDDIとかソフトバンクが有名。地方のケーブルテレビなど。
NTTといえば「フレッツ」というサービス名が有名。現在では、光回線のサービスである「フレッツ 光ネクスト」か「フレッツ 光クロス」を通常契約する。
プロバイダ（ISP）
ISP（Internet Service Provider）とは、個人や企業などに対してインターネットに接続するためのサービスを提供する事業者です。プロバイダーの最大の役割は、ユーザーのデバイスとインターネットをつなぐことです。
自宅ーーー回線ーーー（プロバイダ）ーーーー→インターネット
というイメージ。プロバイダ事業者はOCNやSo-netやBIGLOBEなどたくさんある。
インターネットに接続するための認証
プロバイダは契約者にIDとパスワードを発行します。契約者はIDとパスワードで、そのプロバイダに認証して、インターネットへ接続できるイメージです。自宅のルーターにプロバイダのIDとパスワードを設定します。
自宅（ルーターにIDとパスワード）ーーー回線ーーー（契約したプロバイダで認証）ーーーー→インターネット
従来からあるPPPoE方式
PPPoE方式は従来の通信方式をイーサネットへ対応させるという形で作られたもの。
PPPoEとは、PPP over Ethernet（ピーピーピー・オーバー・イーサネット）の略。over EthernetのEthernetは、インターネットの接続方式であるイーサネット（Ethernet）のこと。
一般の電話回線（アナログ回線）やISDNに用いられるPPP（Point to Point Protocol：ポイント・トゥ・ポイント・プロトコル）という従来の通信方式をイーサネットへ対応させるということ。
PPPoE方式ではユーザーIDとパスワードを入力して、イーサネットへ接続します。
「IPoE」は新しい接続方式
IPoEは、IP over Ethernetのこと。IPoE方式ではイーサネットの利用を前提としている。
PPPoEとは違い、ルーターやアダプターなどの通信機器をユーザー側で用意する必要はありません。インターネットサービスプロバイダーを介し、直接インターネットに接続できる仕組みになっています。
IPoE方式はPPPoE方式に比べて設備の容量が大きく、回線が混雑しない、セキュリティが強固のメリットがある。
IPoE方式に対応しているプロバイダーはまだ少ない。
PPPoE方式ではIPv4方式のWebサイトのみ、IPoE方式ではIPv6方式のWebサイトのみに接続可能。
「IPv6 IPoE」の欠点を克服したものが、「IPv4 over IPv6」という接続方式。
IPv6 IPoEでインターネットに接続しながらも、IPv4のみに対応したWebサイトに接続する場合には自動的にIPv4に切り替える仕組み。
PPPoEの通信速度は最大「1Gbps」。
IPoEの通信速度は最大「10Gbps」。
なぜIPoEプランは接続IDと接続パスワードの設定なしで接続可能か
IPoEプランの場合は、契約光回線に紐づいた契約となっている。
IDとパスワードは不要です。契約者毎の光回線で識別して接続する。
光回線を識別するお客様IDをプロバイダ側で登録して開通する。
光回線認証方式という。