WinActor導入前調査

2019年1月24日

RPA製品のWinActorを導入する

RPAとはRobotic Process Automation の略称です。ロボットによる処理の自動化ですが、要はパソコンにインストールするソフトウェアです。ソフトウェアにシナリオ(操作する内容)を覚えさせ、自動的に処理をさせます。エクセルマクロと同じイメージです。エクセルマクロではエクセル内でのみ動作しますが、RPAのソフトは、Windows上で動くあらゆるソフトウェアを自動化します。

WinActor

RPA製品はいろいろありますが、WinActorにしました。

理由

  • デスクトップ1台から導入可能。厳密にはRPAではなく、RDA(ロボティック・デスクトップ・オートメーション)です。サーバー監視型の製品がRPAです。
  • 純国産(サポート体制、マニュアルに期待できます)
  • 中小企業向け
  • 低価格(フル機能版1つなら年間90万円ほど)

WinActorとは、2010年にNTTの研究所で産まれた国産のRPAソリューションです。Excelやブラウザはもちろん、ERPや、ワークフロー、OCRから個別の業務システムまで、Windows端末から操作可能ならあらゆるアプリケーションの操作手順をシナリオとして学習し、自動化できることを強みとしています。

複数の WinActor ロボを中央のサーバーで集中管理・動作監視が出来る WinDirector と言う WinActor ロボの管理ロボもあります。

RPAの適用業務

「ルールと手順が決められている定形処理作業」を得意とします。複雑な条件判定による処理の分岐は推奨しません。現在の業務のフローを見直し、適用できる範囲のみに利用しましょう。

システム化するまでもない(投資効果が少ない)、システムとシステムの間の業務などが向いています。

WinActor対象OS

Windows7 SP1,Windows8.1,Windows10の32bitと64bitの両方です。
Linux、MacOSには対応していません。

WinActorで業務を自動化手順

  1. シナリオ自動記録
  2. シナリオ編集
  3. シナリオ実行

シナリオ実行のみはWinActorの実行版ライセンスで可能です。シナリオの記録や編集はフル機能版が必要です。

WinActorのバージョン

2018年9月現在、Ver5.1が最新です。Ver5.1では、Webブラウザ(Chrome、Microsoft Edge)に開発者向けツールを追加し、当該ブラウザ関連のWinActorライブラリを用いることで、画像マッチングやエミュレーション以外の方法で、Chrome、Microsoft Edge上での処理を自動化できるようになりました。英語版、中国版もあります。

WinActor製品ロードマップ

NTTDATAの資料によるともうすぐVer5.2になり、2019年にはVer6になります。

System

Posted by zzz