WinActor導入前調査
RPA製品のWinActorを導入する
RPAとはRobotic Process Automation の略称です。ロボットによる処理の自動化ですが、要はパソコンにインストールするソフトウェアです。ソフトウェアにシナリオ(操作する内容)を覚えさせ、自動的に処理をさせます。エクセルマクロと同じイメージです。エクセルマクロではエクセル内でのみ動作しますが、RPAのソフトは、Windows上で動くあらゆるソフトウェアを自動化します。
WinActor
RPA製品はいろいろありますが、WinActorにしました。
理由
- デスクトップ1台から導入可能。厳密にはRPAではなく、RDA(ロボティック・デスクトップ・オートメーション)です。サーバー監視型の製品がRPAです。
- 純国産(サポート体制、マニュアルに期待できます)
- 中小企業向け
- 低価格(フル機能版1つなら年間90万円ほど)
WinActorとは、2010年にNTTの研究所で産まれた国産のRPAソリューションです。Excelやブラウザはもちろん、ERPや、ワークフロー、OCRから個別の業務システムまで、Windows端末から操作可能ならあらゆるアプリケーションの操作手順をシナリオとして学習し、自動化できることを強みとしています。
複数の WinActor ロボを中央のサーバーで集中管理・動作監視が出来る WinDirector と言う WinActor ロボの管理ロボもあります。
RPAの適用業務
「ルールと手順が決められている定形処理作業」を得意とします。複雑な条件判定による処理の分岐は推奨しません。現在の業務のフローを見直し、適用できる範囲のみに利用しましょう。
システム化するまでもない(投資効果が少ない)、システムとシステムの間の業務などが向いています。
WinActor対象OS
Windows7 SP1,Windows8.1,Windows10の32bitと64bitの両方です。
Linux、MacOSには対応していません。
WinActorで業務を自動化手順
- シナリオ自動記録
- シナリオ編集
- シナリオ実行
シナリオ実行のみはWinActorの実行版ライセンスで可能です。シナリオの記録や編集はフル機能版が必要です。
WinActorのバージョン
2018年9月現在、Ver5.1が最新です。Ver5.1では、Webブラウザ(Chrome、Microsoft Edge)に開発者向けツールを追加し、当該ブラウザ関連のWinActorライブラリを用いることで、画像マッチングやエミュレーション以外の方法で、Chrome、Microsoft Edge上での処理を自動化できるようになりました。英語版、中国版もあります。
WinActor製品ロードマップ
NTTDATAの資料によるともうすぐVer5.2になり、2019年にはVer6になります。
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